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代表的な疾患

症状
自律神経症状
  • 頭痛
  • めまい
  • 動悸
  • 腹痛

など

精神的症状
  • 憂うつな気分
  • 不安感
  • イライラする
  • 涙もろくなった
  • 仕事や学校に行くのが憂うつ

など

ストレス要因にさらされたときの
正常な反応と
適応障害の違い

「適応」の「障害」とあるように、「自分の適応能力に問題があるのではないか」、「適応しようと頑張っているはずなのにできないのは「適応能力の障害」だからではないか」などと感じる方はいらっしゃるかもしれませんが、何かしら環境の変化や出来事が起これば、多かれ少なかれ気分や行動の変化につながるものです。嬉しいことがあれば気持ちが晴れ晴れとし、逆に悲しいことがあれれば気持ちは沈み、涙が出たり、しばらく眠れない日々が続いたりします。それでもその変化が日常生活に大きく支障をきたすものでなければ、適応障害とは言えません。
原因となっている環境の変化や出来事が本人にとって重大で、日常生活が送れないほど落ち込み、不安や不眠、混乱、イライラ、感情のコントロールができない、などと明らかに正常の範囲を超え、日常生活や社会生活の機能が障害されているのが適応障害です。

うつ病・その他の気分障害
(抑うつ障害群)

“うつ病”や“躁うつ病”は一般的に良く知られている病名ですが、いずれも“気分障害”という分類に含まれる疾患です。

「眠れない=不眠症」とは言えませんが、睡眠の問題は様々な病気に伴っていることが多く、逆に眠れないことが病気そのものを悪化させることもあります。
睡眠の問題や日中の眠気が1ヶ月以上続く場合、何らかの睡眠障害の可能性を考えます。
適切な治療方針を立てるためには、睡眠状態の把握が大切です。

様々な要因

①精神的な病気に伴う
睡眠障害

例えばうつ病などの精神的な病気では、寝つきが悪くなる、夜中や明け方に目が覚めてしまう、悪夢を見る、寝覚めが悪いといった、睡眠の問題を伴うことがよくあります。

②身体的な病気に伴う
睡眠障害

睡眠時無呼吸症候群や喘息、慢性的な痛み、アトピー性皮膚炎といった身体の病気でも、十分な睡眠が取れずに日中の生活に影響を及ぼすことがあります。

③生活習慣の問題

精神的な病気や身体の病気に伴う睡眠の問題とは別に、生活習慣(夜勤や不規則勤務、夜更かしなど)に伴って睡眠リズムが乱れることで、昼夜逆転など睡眠リズムに問題が起きている可能性があります。

④加齢性の変化

生理的な問題としては、高齢になると一般的に睡眠時間は短く、眠りは浅くなりがちです。ご高齢の方が夕食後など早めの時間帯に就寝すると、夜中や明け方に目が覚めてしまいます。

不安症(不安障害)

不安症(不安障害)は、パニック症(パニック障害)、社交不安症(社交不安障害)や恐怖症など、様々な疾患を含む概念です(不安神経症と呼ばれることもあります)。

統合失調症とは、誰もいないのに悪口を言われている、街ですれ違う人が私に危害を加えてくる、といった幻覚や妄想などの症状が主体の病気です。以前は精神分裂病と言われ、およそ100人に1人がかかる病気で、珍しくありません。
きちんとした治療を行うことで、ほとんどの方は回復していきます。

統合失調症には大きく分けて
以下の3つのタイプがあります

妄想型

妄想型は、30歳前後で発病することが多く、一般的には3つのタイプの中ではもっとも症状が軽いタイプです。
主な症状として、幻覚や妄想が起こり、それ以外の症状はあまり見られません。

破瓜型(はか型)

10~20歳代に徐々に発病することが多く、またその症状も慢性的に続くケースが多くあります。
症状としては、支離滅裂な会話や行動、感情の平板化などが見られます。

緊張型

20歳前後に発病することが多く、激しい興奮状態と昏迷状態という正反対の症状が現れます。
一定期間を過ぎると症状は良くなりますが、症状が良くなったからといって治療を止めると再発します。

症状
陽性症状
  • ぶつぶつ何か話したり、急に笑ったりと独り言・独り笑いが多い
  • 監視や盗聴されていると感じる
  • 他人から危害を加えられていると感じる
  • 「逃げろ、離れろ」などの命令するような幻聴
  • 悪口を言われていると感じる
  • 自分が責められている、尾行されている、騙されていると感じる
  • ニュースやインターネットの記事などが自分のことを指していると信じている
  • 自分が考えや思っていることが他の人に漏れ伝わってしまっていると感じる
  • 実際にないものを感じる
  • 会話が続かず、話題がとりとめもなくあちこちに飛ぶ
  • 実際には触れていないのに、触れられると感じる
  • 実際には存在しない匂いを感じる
  • 身なりがだらしなくなり、清潔面に気を使わなくなる
  • 極度に興奮する
陰性症状
  • 自宅にひきこもりがちとなる
  • 表情が乏しくなり、アイコンタクトなども少なくなる
  • 口数が少なくなる、会話が続かなくなる
  • 以前は楽しめていたことに関心を示さなくなる
  • 人間関係に関心を示さなくなる
  • 感情の変化が少なくなる
  • 周りのことに興味関心がなくなる
  • 部屋が荒れがちになる
認知機能障害
  • 物事を覚えるのに時間がかかるようになる
  • 目の前の仕事や勉強に集中したり、考えをまとめたりすることができなくなる
  • 物事に優先順位をつけて勧めたり、計画を立てたりすることができなくなる
初期のうつ状態

全ての方ではありませんが、うつ病とまったく区別のつかないうつ状態で発症することがあります。1ヶ月以上、また継続的に何らかの障害が6ヶ月以上続く場合、統合失調症の可能性があります。

発達障害(神経発達症)

発達障害(神経発達症)とは、幼少期からあらわれる発達のアンバランスさによって、脳内の情報処理や制御に偏りが生じ、日常生活に困難をきたしている状態です。