不眠症と漢方薬について説明します

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不眠症と漢方

こんにちは、ふわりもの忘れとこころのクリニック名古屋です。

「眠れない=不眠症」とは言えませんが、睡眠の問題は様々な病気に伴っていることが多く、逆に眠れないことが病気そのものを悪化させることもあります。
睡眠の問題や日中の眠気が1ヶ月以上続く場合、何らかの睡眠障害の可能性を考えます。
適切な治療方針を立てるためには、睡眠状態の把握が大切です。
不眠症の治療では、まず生活環境を改善し、睡眠習慣の指導が行われます。それでも治らない場合には、必要に応じて睡眠薬が使われます。
国内で使われている睡眠薬は、ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬の4種類です。
中でもベンゾジアゼピン系は最も歴史が古く、作用時間が短時間のものから長時間のものまで多くの種類があります。
即効性があり、使いやすい反面、ふらつき、翌朝への持ち越し、健忘などの副作用の問題や依存・耐性などの弊害もあります。
精神科以外のクリニックでも簡単に処方され、中には明らかに不適切な処方もあります。
ちゃんとした医師が適切な処方をすれば何ら問題のない薬です。

当クリニックはもの忘れ外来を併設しているため、ご高齢の方を大勢来院されます。
そういった方々の不眠の多くは加齢性の変化が原因となっています。ご高齢になると一般的に睡眠時間は短く、眠りは浅くなりがちです。
ご高齢の方が夕食後など早めの時間帯に就寝すると、夜中や明け方に目が覚めてしまいます。

そういった方に安易に睡眠薬を飲ませてしまうとふらついて転倒し、骨折してしまうリスクが格段に上がります。

漢方はそんな時に割と重宝します。例えば酸棗仁湯はいかがでしょうか?

依存を形成しにくく、誰にでもにも飲みやすいものです。
・夜中に何回も目が覚める
・悪夢を見る
・熟眠感がない
・普通の睡眠薬だと依存やふらつきが心配
こんな方には比較的良いんじゃないかと思っています。
ただし、酸棗仁湯に含まれる甘草という生薬が、浮腫みや血圧上昇、血清カリウム値低下などを引き起こすことがあるので(偽性アルドステロン症)注意が必要です。